October 2019

October 22, 2019

オーロラ

惑星のオーロラ




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October 15, 2019

オオカミを飼い慣らすサル

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 弱肉強食が繰り広げられている野生において、肉食獣と獲物に平和な交流が起きることは滅多にない。ところが、エチオピアのグアッサ高原では、草食動物であるオナガザル科のゲラダヒヒがオオカミを飼い慣らしているふしがあるという。

 野犬やサーバルがゲラダヒヒを襲う中、捕食者であるオオカミは彼らを襲うことは一切ない。それどころか両者は打ち解け合っていて、仲良く暮らしているそうだ。オックスフォード大学のクラウディオ・シレーロ氏によれば、こうした交流は人間が初めて犬を家畜化したときの状況に似ているのかもしれないという。シレーロ氏が長年観察した結果、ゲラダヒヒはオオカミにげっ歯類などの獲物の居場所を教え狩りを助けているふしがあるそうだ。

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ヒヒはオオカミを見ても逃げない。オオカミも襲わない

 グアッサ高原は海抜3,600mの高地にあり、ここに暮らすゲラダヒヒの群れは700匹になる。長い牙とたてがみのおかげで、果実や種子を食べる草食傾向の割には非常に凶悪な容貌を備えている。

 草原にはオオカミの他にもサーバルや野犬なども生息している。オオカミとゲラダヒヒは1、2mの距離にあっても、一度に最大2時間も事実上無関心で過ごすが、猿が自分たちを狙う野犬を見つけたときは一目散に崖まで避難する。

 オオカミが群れの中に入るとき、行動を変えて、猿に敵意がないことを示す。通常、オオカミが齧歯動物を探しているときは、ジグザグに走るか敏捷な動きを見せる。しかし、周りにゲラダヒヒがいるときは、狩りの最中であってもゆっくりと穏やかに歩く。

 さらに驚くべきことは、オオカミがゲラダヒヒの赤ちゃんに手を出さないことである。赤ちゃんは簡単に捕獲できる美味しい獲物のはずなのにだ。

 だが、ルールには例外がある。観察期間中、研究者はまさにこれを目撃した。オオカミの1匹が猿の赤ちゃんを襲ったのだ。慌てた大人のゲラダヒヒがオオカミに殺到し追い払ったため、赤ちゃんは事なきを得た。
 
 霊長類が他の動物と関連を持つ場面は、これまでも観察されてきた。しかし、こうした関係は稀であり、しばしば束の間の出来事である。それとは対照的に、ゲラダヒヒとオオカミとの関係は実に安定している。研究者は、数年に渡ってこうした関係を観察しており、それが終わる気配もない。


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オオカミとヒヒが共生する理由

 争いが減る以外にも、この共生関係には利点があるのだろうか? 観察からは、2種が一緒にいると、オオカミがげっ歯動物を捕獲する可能性が40%上がることが判明している。

 研究者はその理由について、ゲラダヒヒがげっ歯動物を巣から追い出してオオカミが狙いをつけやすいようにしているのではないかと考えている。もしくは、オオカミとヒヒの体の大きさと色が似通っているために、彼らが見間違えてしまうのかもしれない。

 また、オオカミが狩りを助けられている一方で、ゲラダヒヒは特に恩恵を受けてはいないようだ。オオカミがいるからといって、他の肉食動物が怯えてゲラダヒヒを襲わないということはないのだ。観察中、大勢のヒヒが野犬に殺されている。

ヒヒがオオカミを飼い慣らす進化の過程?

 歴史的にオオカミは別の種の後を追いかけてきた。つまり人間だ。研究者は、オオカミは人間の集落の周辺でおこぼれを頂戴してきたと確信している。攻撃的なオオカミは人間に殺されただろうが、そうでないものは受け入れられ、やがてそのハンターや相棒としての価値に気づいた人々によって家畜化されていった。

 オオカミは社会性の高い動物である。またゲラダヒヒも知能が高く、唇を鳴らしてまるで人間が会話をするように抑揚をとりながらコミュニケーションを取っていることも判明している。


Gelada lip smacks and wobbles

 もしゲラダヒヒがオオカミに恩恵をもたらし続けているのならば、今後は人間がオオカミを飼い慣らしたように、ヒヒもオオカミを飼い慣らす日が来るのかもしれない。

hyades27ts at 22:01|PermalinkComments(0)

October 05, 2019

我々は原子ではなく“11次元のひも”でできている! … 物理学者が断言!

物体をどんどん分解していくと、最後に何が現れるのだろうか。最先端の科学では、それは振動する“ひも”であることを示唆している。


■この世の最小単位は“ひも”?「超ひも理論」とは

 マトリョーシカのフタをどんどん開けていくように、物質を分解していくと最後に何が出てくるのか。常識的に考えると、物質を分解していけばやがて分子になり、さらに原子になり、その原子を構成する電子と陽子と中性子が突き止められ、さらにそれらを構成するクォークにたどり着く。

 しかし、これが最後ではなかった。クォークにも“中身”があったのだ。クォークの中には振動する“ひも”があるというのが「超ひも理論(superstring theory、超弦理論)」である。つまり我々の身体はもちろん、この宇宙のすべてがこのひもで構成されているのである。

我々の肉体は原子ではなくひもでできている! しかも11次元に通じていて… 物理学者が断言!の画像1
画像は「YouTube」より

 振動するひもは、輪ゴムのような閉じたループになっており、さらに驚くべきは11次元に通じているという。3次元空間プラス時間の世界に生きている我々の認識では、11次元の世界を想像することなどまず不可能だろう。

 突拍子もないもののようにも思えるこの超ひも理論だが、しかしながら現在ますます多くの科学者によって支持されている学説なのである。

 米コロンビア大学の理論物理学者、ブライアン・グリーン教授は、この難解な超ひも理論をわかりやすく解説する専門家として有名だ。

我々の肉体は原子ではなくひもでできている! しかも11次元に通じていて… 物理学者が断言!の画像2
ブライアン・グリーン教授 画像は「YouTube」より

「きわめて小さく巻き上げられた多くの次元がありますが、それらを見ることはできません」(グリーン教授)

 グリーン教授によれば、我々の周囲のあちこちに“余剰次元(extra dimensions)が存在しており、超ひも理論では11次元が想定されているというから驚きだ。

「私たちの時代では、物理学の法則を統一する新しいアプローチが追求されており、それこそが超ひも理論なのです」(グリーン教授)

我々の肉体は原子ではなくひもでできている! しかも11次元に通じていて… 物理学者が断言!の画像3
画像は「YouTube」より

 一般相対性理論と量子力学の出現によって、それまでのニュートン系の古典物理学が影をひそめることになって久しくたつ。それまではこの世の神羅万象をカバーする自然法則という“真理”が探求されていたが、一般相対性理論と量子力学の登場後は、物理学の世界はまさに“分断”されてしまった。そこで一般相対性理論と量子力学を統一する理論として期待されているのがこの超ひも理論なのである。

「私たちは、私たちを取り巻く世界のすべてを構成する基本的で不可分な、切断不可能な構成要素を識別しようとしています。クォークの奥深くには、振動する弦のように見えるダンスする“ひも”のエネルギーがあります」(グリーン教授)

 この世の“実相”は揺れ動くひもであったことになる。そして将来的に、このひもによって神羅万象のすべてを説明できるとすれば興味深い限りだ。

余剰次元の存在が証明される可能性

「これ(ひも)は、宇宙の超顕微鏡的眺めなのです。さまざまな周波数で振動する振動エネルギーはこれらの膨大な数の“ひも”で構成されており、さまざまな周波数がさまざまな粒子を生成し、さまざまな粒子によって豊かな世界が形成されています」(グリーン教授)

我々の肉体は原子ではなくひもでできている! しかも11次元に通じていて… 物理学者が断言!の画像4
画像は「YouTube」より

 超ひも理論は理論物理学上の学説であり、実際に“ひも”の存在が確認されているわけではない。とすればまったくの空理空論に終始してしまう可能性もないとは限らないのだが、将来的には超ひも理論の前提になっている余剰次元の存在が証明される可能性は残されている。

 その鍵を握っているのがCERN(欧州原子核研究機構)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)だ。

 LHCの全長27キロにもおよぶ円形のトンネルの中では高速に近い速度で粒子(陽子)が飛び交っており、逆方向に進む粒子同士を正面衝突させる実験が続けられている(現在は休止中)。

「エネルギー保存の法則(熱力学第一法則)」によって、自然界においてエネルギーの総量は一定であるという“鉄則”があるが、もしも粒子同士が衝突する前のエネルギーよりも、衝突後のエネルギーが少なくなるようなことがあれば、「エネルギー保存の法則」が破られることになる。

我々の肉体は原子ではなくひもでできている! しかも11次元に通じていて… 物理学者が断言!の画像5
画像は「YouTube」より

 失われた一部のエネルギーはどこへ行ったのか? その行先こそが余剰次元ということになるのだ。余剰次元の存在により、熱力学第一法則が破られるのである。

 現状ではまだLHCが稼働しても余剰次元の存在は確認されていないが、2021年から再開される実験でその期待は再び高まる。超ひも理論の研究の進展には今後も目が離せない。

参考:「Express」、ほか



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October 03, 2019

プーさんの雲

リラックスしているプーさんの雲




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